■脱毛症とは?

 実は、「脱毛」というのはとても曖昧な意味の言葉です。つまり、たいていは「毛が抜けて毛の数が少なくなる状態」(毛の脱落)なのですが、そうでない状態も「脱毛」と呼んでいます。その代表は「男性型脱毛症」で、この場合、毛の数は減らないのですが、あるときから太く長い毛が再生せずに、大半の毛が細く短い毛(軟毛)に置き換わる(軟毛化)ためです。抜けてはいないのですが、頭髪の量は減るので「脱毛症」の中に入れられています。高齢で頭髪が薄くなる壮年性脱毛症も同じ状態です。また、別の例としては、とてもまれなことですが、毛は十分に作られるのですが、毛の質が弱く、とても切れやすいために、長くならないこともあります。いろいろな毛髪奇形の病気でみられる状態です。
 毛が抜けて数が少なくなる「脱毛症」としては、円形脱毛症やトリコチロマニア(抜毛癖)が代表的で、その他にいろいろなものがあります。どれも原因は違いますので、当然、脱毛状態に対する治療や対応も異なります。
(日本皮膚科学会HPより)

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■脱毛症の種類

・毛の脱落によるもの
 円形脱毛症、トリコチロマニア、休止期脱毛、全身病による脱毛
 皮膚感染症による脱毛、皮膚腫瘍による脱毛、瘢痕性脱毛
 薬品・化学物質による脱毛など
・軟毛化によるもの
 男性型脱毛症、壮年性脱毛症
・毛の脆弱性によるもの
 各種の毛髪奇形
(日本皮膚科学会HPより)

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■抜毛症

 子供に良く見られるのが抜毛症(トリコチロマニア)です。
 これは、小学生から思春期の女子に多く見られます(成人の発症もあります)。
 人間関係などによるストレスや不安が主な原因と言われていますが、一種の脳障害という説もあるようで、現状では原因が確定している訳ではありません。ただ、周りの人達が、温かく見守って、ストレスや不安を取り除くことに協力してあげる事が大切だと思われます。
 もし、症状が強い場合には、精神科医などの専門医に診て貰う事も必要でしょう。

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■女性の薄毛・抜け毛

 女性で、薄毛・抜け毛に悩む人が多くなって来ているようです。女性の場合は、男性に比べてその悩みはより深刻なものです。男性、特に中高年の男性の場合は、ある程度仕方が無いという人が少なくありませんが、女性の場合は、そうは行かない様です。
 40、50代の女性は、更年期前後の年代にあたり、加齢によるものと更年期による心身のトラブルに関係している事が少なくありません。更年期になると、女性ホルモンの急激な減少などホルモンバランスの乱れが起きます。女性ホルモンのエストロゲンの減少により、髪が細く・少なくなって行く事が考えられます。この年代の女性に多く見られるのは頭頂部の薄毛・抜け毛ですが、前髪が薄くなるという方もいます。これは男性ホルモンの変化による男性型脱毛症が起きているケースがあるのではないかと言われています。
 それに対して、20代を始めとする若い年代の人達は、偏食や睡眠不足などの生活の乱れ・ストレス・甲状腺機能障害や貧血などの病気に関係している事が少なくありません。病気の場合を除き、生活の乱れやストレス過剰の改善により血行障害を直していけば、元の状態を取り戻す事も少なくありません。食事の改善は、直にできない事もありますので、徐々に改善しながら、サプリメントによるビタミン・ミネラルを上手に摂取して体調を元に戻す事が大切です。

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