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■円形脱毛症の治療法

 通常型で脱毛部数の少ない場合は、ほとんどが自然に治り、治療も不要なくらいです。しかし、広く抜けている場合ほど、脱毛が長引き、全頭型や全身型では数年以上続くこともあります。ただし、例え何年も脱毛が続いていても、治療がうまく効いたり、また、急に思いもよらず良く生えてくるものです。つまり、リンパ球の炎症が抑えられさえすれば、成長期の毛根はたやすく回復するのです。
 円形脱毛症の治療法を下表に挙げました。どの治療をするかは、患者さんごとに脱毛の状態や経過を考慮して選択しなければなりませんし、効果がないのにいつまでも続けるのも問題です。先ずは、始まったばかりの場合や小範囲しか脱毛していない場合は、ステロイドや塩化カルプロニウムなどの外用療法やグリチルリチンの内服療法で様子をみます。広く脱毛している場合や1年以上も続いている場合は、少し面倒ですが、雪状炭酸圧抵療法や局所免疫療法が適応となります。どの治療法でも、有効であれば、2〜3ヶ月で新しい毛が生えてきます。

(表:円形脱毛症の治療)
 ・外用療法
   セファランチンアルコール
   塩化カルプロニウム
   副腎皮質ホルモン(ステロイド)
 ・他の局所療法
   局所免疫療法
   雪状炭酸圧抵療法
 ・全身療法
   グリチルリチン
   副腎皮質ホルモン(ステロイド)

   自然にはなかなか治らない、つまり難治な場合が問題です。ステロイドは炎症を抑える優れた薬で、円形脱毛症にも適応しますが、難治な患者さんには、外用だけではほとんど無効です。脱毛部にステロイドを局所注射する治療法もありますが、痛い注射で、注射部分にだけ毛が再生しますが、広範囲な場合は不適当な治療です。ステロイドを内服すると難治の場合もかなり効くことがありますが、数ヶ月以上も続けると糖尿病などいろいろな副作用が起きますので、内服を中止して抜けてしまう場合は再び内服することはできません。雪状炭酸圧抵療法は、その場で作った軟らかいドライアイスで脱毛部を軽く冷却する方法ですが、1〜2週に1回行い、有効率は70%です。
 局所免疫療法は、かぶれを起こす特殊な薬品(SADBE、DPCPなど)を脱毛部に塗って、弱いかぶれの皮膚炎を繰り返し起こさせる治療法です。1〜2週に1回行います。有効率は90%以上で、現在最も有効な円形脱毛症の治療法です(図9)。難治な場合でもかなり有効ですが、中止すると再び脱毛し、治療を繰り返し何年も行うこともあります。小児の全頭型や全身型では、この治療も効きにくい傾向があります。副作用として、人によってはひどいかぶれが起きることがあるので注意を要します。薬品の濃度や塗り方が大切ですので、専門医にしてもらうべき治療です。

(日本皮膚科学会HPより)
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